本物のコロイダル・シルバーの作り方

(*'ω'*)

前回までの記事で、広く世間で行われている今までのコロイダル・シルバーの作り方(精製水の中で銀に通電し、電気分解するだけ)では実は有害なイオン性銀化合物ができているだけで、コロイダル・シルバーはできていないという事実と、本物のコロイダル・シルバーを作るのに必要な3つの要素を紹介しました。
今回はそれらを元に、実際に本物のコロイダル・シルバーを作っていきたいと思います。(コロイダル・シルバー以下CS)

※簡単な参考動画を作りましたが参考にならないかも。

サムネが詐欺商品のように怪しいのも、(インチキ商品みたいなんで普通のサムネに変えました☆)フォントが統一されていないのも、そこでその音おかしいだろ的なものも全部わざとです。
真顔でやっていると思われると切ないので念のため!

csssdjytfuh.png☆生成に必要な道具☆

上の写真が生成に必要な道具です(背景のタオル地がシワだらけなのは気にしない)。
それでは順番に説明していきます。

・電源
本物のCSを作る上で必要な電源の条件は、まず電流を好きな値に設定できる可変式の定電流回路である事と、銀にかかる電圧・電流がリアルタイムで確認できる事の2点です。厳密には可変式定電流と電圧・電流の確認は別々でも構わない(後で説明するようにテスターを使う場合など)ですが、一緒の方がシンプルで使いやすいです。

csssycd.pngCS専用電源

写真の電源は自作のもので、上に2点を満たしています。これだけを見ると、
「何これオモチャ?」
って感じですが、電圧・電流のデュアルモニターにCSの生成に必要なだけの低電流が扱える可変式の定電流回路を加えただけという、必要最小限かつ十分な機能を持ったCS専用の小型電源です。とくに電流計の方は0.1mA単位で測定するので、これひとつだけあれば他に何も必要ありません。
一見するとモニターの位置が変なところにありますが、これは失敗じゃなくて、中にいろいろあるのでこの位置でないと、この大きさで収まらないのです。
おかけでかなり小型になりました。

一応、電流計としては0.01mA単位で測定できるものもあるにはあるのですが、それにすると装置のサイズがこれより何倍も大きくなってしまう事と、また最小0.1mAでの電流設定ができればCS生成には十分である事から、今回はこちらの小型のものを選びました。

分かる人なら上記の説明だけで十分なのですが、定電流だのmAだの
「そんなの作れないでしょ!プンプンッ!」
という方もいるでしょうから、そういう場合はフォーラムでも推奨されているやり方として、ちょっと面倒ですがアマゾン辺りで小型の可変式直流安定化電源とテスターを買って、下のように配線すれば同じように使えます。

csssydskadtsh.png

んー…まぁこのやり方だと無駄に大がかりですし、正直これでも何を買ってどう使えばいいのか分からない、という方もいるでしょうから、どうしても必要という方がいらっしゃれば、私が使っているもので良ければお作りするかも。んー気分次第。
ただし、この電源は小さい割に部品代がけっこう掛かっているのと、それに+ボッタクリ手間賃が加わるので相応の金額になりますから、それでいい方のみ。 
中華製メーターが品切れになればそれで終わりなので、その場合は残念無念です。

・電極固定用の蓋
銀や銅線といった電極を固定して、精製水を入れた容器の上に被せるものです。

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百均の小さい鉢受け皿に、1.5mmと3mmの穴あけ加工をしたM5ボルトを取り付けただけのものです。
下の2つは、径2.6mmの銅線をハンダ付けした銀貨を固定するためのワニ口クリップと、陰極用の0.9mmの銅線です。これはまた後で詳しく説明します。

・マグネチックスターラーと攪拌子
これは前々回の記事でも書きましたが、今回も必要です。

csssymsaksat.png

¥3~4,000で販売されている安いマグネチックスターラーです。
スターラー以外ではホットプレートでも良いのですが、ビーカーなどを加熱する専用ホットプレートは非常に高価で、一応、安いものもあるにはあるのですが、後で書くように効率が悪く面倒なので…と言うか私がスターラーしか持ってないので、スターラーで話を進めますの(*'ω'*)

どちらもない場合でも作れないという事はないのですが、その場合は極端に小さな電流にしないと電気分解の過程で弊害が出るので、高品質なCSをできるだけ手際よく作るには、スターラーかホットプレートのどちらかを必ず用意してください。
攪拌子はスターラーに付属のもので十分です。

・タンブラー
スターラーの画像に一緒に写っている生成用の大きいガラスの容器です。
精製水を500ml、あるいは1Lなどキリがいい量が注げて、そのまま電気分解ができるのが1番ですが、ギリギリまで精製水を入れてしまうと、銀を入れたときにクリップや導線まで浸かってしまう(絶対にダメです)ので、少し余裕があるサイズを探してください。私は百均の900mlのガラス瓶に750mlの精製水を入れて使っています。

また後で書きますが、最終的に電子レンジに入れるので、できればそのままレンジに入れられるサイズが楽です。
もちろん、そのまま入れられなかったとしても、工程は増えますが小分けにすればいいだけの話なので、そんなに問題はありません。

あとスターラーの攪拌子は底が平らな方がよりスムーズに回転します。あまり底が窪んでいるような容器だと、最初は回転していても、いつの間にか止まっている事もありますから、それも考慮して選んでください。

・1オンスの銀貨
1オンスの銀貨はコインの販売屋さんで購入できます。
値段は物によりますが安いもので¥4~5,000、重さは31.1gです。

csssykg1.pngオーストラリアのカンガルー銀貨

私は銀貨にしましたが、純度さえ間違いなければコインでもインゴットでも何でも大丈夫です。
ただ何でもと言っても、使用する銀については、
「表面積が大きければ大きいほど良い」
が原則ですから、従来の生成方法で使われる事が多い銀線のような表面積の小さなものの場合、それに比例して流せる電流が小さくなって弊害が出る事と、それでいながら銀貨やインゴットに比べて割高と良い事はないので、余ってしまってどうしようもないというなら別ですが、最初に買うのなら銀貨です。

もし銀線を使う場合は径(太さ)はできるだけ太いもの、最低でも2mm以上が必要で、1mmでは細すぎて使用電流を極端に下げなければならず、品質に問題が出るので向きません。
仮に径2mmの銀線をかなり長い15㎝で使ったとしても、一般的な1オンス銀貨(直径40mm前後、厚さ2.3mm前後)の方が3倍も表面積が大きく、径1mmの銀線に至っては6倍も違いますから、やっぱり銀貨が良いです。

純度は999(3N,スリーナイン…99.9%)あれば良いとフォーラムでは書かれています。これ以下は使えませんから、安い銀を見つけた!と思って安易に手を出して純度950とか買っちゃわないように注意してください。
999以上になると、例えば純度9999(4N,フォーナイン…99.99%)の場合は実質999と変わらない、との話なのですが、写真のオーストラリアのカンガルー銀貨などは他の999の銀貨と似たような値段なので、私はこれにしました。

普通のコイン売買であれば人気があるものが高くなるでしょうけど、CSに使うのですから人気も見た目も関係ありません。安いものを選んでください。
んーでも、ただの銀線なら平気で使えるけど、精巧な作りの銀貨ってなんか使うのもったいない感じがしますねー。集める人の気持ちが分かるかも。

・電解質/還元剤
これは前回の記事で説明したとおりです。

csssydksb.pngラベルを張った方がいいかも

特に電解質はCSの濃度を決める要素にもなるので、必ず正確な量で作ってください。どちらも無色透明なので、間違えないようにスポイト瓶の色で分けてあります。

・精製水
ドラッグストアで売られている市販の500ml入りのものです。

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新型コロナの影響で消毒液の自作用(転売用)に買い占められ、最近までどこに行っても売り切れになっていましたが、ようやく出回ってきて普通に買えるようになりました。
工業用と医療用がありますので医療用、日本薬局方と表示があれば大丈夫です。

・保存用の瓶とフィルター、漏斗

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保存用の瓶は透明なガラス瓶で大丈夫です。電気分解後の不純物や入り込んだホコリなどを濾過するためのコーヒーフィルターと、保存用の瓶に移すための漏斗もあった方が便利です。
フォーラムでは別のろ過方法も提案されていますが、さして工程も変わらないため、私はフィルターを使っています。


以上を用意したら、さっそく調理していきましょう☆


1.準備
まず精製水とスポイト瓶の電解質を準備します。
電解質は精製水1Lに対して20滴ちょうどですから、精製水250mlごとに5滴を添加する計算です。今回は精製水750mlで作りますから15滴。
500ml1本+計量カップの250mlの計750mlの精製水をタンブラーに入れて、スポイト瓶の電解質を、「15滴」添加してよく混ぜます。
電解質の量を間違えると濃度に狂いが出るので、必ず15滴ちょうどにします。

スターラーがあるのだから、スターラーを使いながら入れなよと思うかもしれませんが、スターラーでは完全に混ざるまで結構、時間が掛かるので、自分で混ぜた方が早くて確実です。
混ぜるには木製のスプーンなどを使用します。

電解質を添加したら、電極固定用の蓋へ電源からの陽極(赤い線)に銀貨を、陰極(黒い線)には細く短い「銅線」を取り付けて固定します。

csssyyityfsak.png右の赤いクリップの方に銀貨を挟み、左は陰極用の銅線を挟んでいます。

電気分解されるのは陽極側の銀貨だけで、陰極側の素材は一切、分解もされなければ水に溶けだす事もありませんので、銀を使う必要はありません。安い銅や真鍮の細い線で十分です。
そしてこの陽極と陰極の間は1.5インチ(約38mm)あける必要があるので、穴あけ加工したボルトも1.5インチ離して固定してあります。

この電極固定用の蓋は、陽極・陰極間の1.5インチさえ合っていれば、どう作っても問題はありませんので、正直、私の作った蓋は使い勝手が悪い(見た目も悪い)ので、ご自分でいろいろ工夫して使いやすいように作ってみてください。
私も作り直すと思います。

で、陰極側の銅線を細く短くする理由ですが、これはかかる電圧を上げるためです。
CSの生成には決まった電流だけでなく、最低電圧というものもあって、この電圧は電極間の距離で決まります。もっとも近い1.5インチでは最低でも10Vが必要で、距離が離れるに従い最低電圧は上がります。計算方法は
4.33×距離(インチ)+3.5=最低電圧
で、オームの法則に当てはめると、
「電圧=抵抗×電流」
となりますから、電流は決まった値を流すとなると、電圧を上げるために変えられるものは「抵抗」になります。抵抗とは電気の流れにくさの事です。
実際にやってみれば分かりますが、陰極側を太く長くして電気を“流れやすいように”してみると、かかる電圧は10Vに全然、届きません。そこで陰極側を細く短くして電気を“流れにくく“して抵抗値を上げるのです。すると先ほどのオームの法則どおり電圧も上がるというわけです。
だからと言って、どんどん電圧を上げようと極端に陰極側を細く短くしすぎると、今度は電流が一定以上、上がらなくなってしまう(オームの法則の電流=電圧÷抵抗)ので、その辺のバランスは実際にやってみれば、すぐ分かります。

なので、初めての生成は一体どんなものか、確認のために実験的に作ってみる(要は実用にしない)つもりで行ってください。

陰極側の目安としては、精製水に浸る部分が6mm~12mmくらいです。
0.9mmの銅線を使って電流10mAを使うのであれば、それくらいで電圧は15~20Vにできると思います。
太い銅線を使ってしまうと、これくらいではまだ電圧が低いので、その場合は銅線を上に引き上げて、精製水に浸かる量をさらに減らせば同じように電圧が上がります。
精製水から離れさえしなければ大丈夫です。

考え方としては、陽極側はできるだけ大きく、陰極側はできるだけ小さくする、これが基本です。
ただし、陽極側の銀貨を挟んでいるクリップその他は絶対に精製水に浸からないように注意してください。

それと従来の生成方法でよく行われるのが、陽極側と陰極側に同じ長さの銀線を使って、それを使う度に交互に入れ替えて使用するというパターンですが、それをすると表面から汚染物質が剥がれ落ちるので絶対にダメだとの事です。まぁ陰極側に銅線を使う場合は入れ替える事もないと思いますが念のため。
ただし、陽極と陰極を間違えてしまったら全部パーですから、赤い線(銀貨)と黒い線(銅線)だけは間違えないようにしてください。
あと書き忘れていましたが、銀貨の場合は銀貨の面と銅線が向かい合わせになるように固定します。

陽極と陰極の準備ができたら、スターラーの精製水にかぶせてセットします。

2.電圧・電流の設定
セットしたら、スターラーのスイッチを入れて攪拌を開始し、電源スイッチを入れて、電流を設定値にまで素早く上げます。1オンス銀貨の推奨電流値は10~15mAですから、今回は10mAで行います。個人的には10~12mAくらいが良いと思います。

電流計を見ながら10mAまで上げ(そこまで上がらない場合は陰極側の銅線が足りないので、少し下げて精製水に浸る長さを伸ばします)、10mAまで上げ終わったら電圧を確認して、もし10Vに届いていなかったら、今度は陰極を上に引き上げて精製水に浸る長さを短く調整し、素早く電圧を10V以上にします。

素早く素早くと言うのは、もちろん電気が流れている段階で電気分解が始まっていますから、できるだけ正確な濃度にするために手早く行うわけです。1~2回作ればすぐ慣れます。

電圧は何度も言っているとおり1.5インチ離れての最低電圧が10V以上で、最高は30Vまでなら何Vでも、高い分には悪い事はないそうなので、私の場合は最低でも15~20Vくらいで作っています。
自作の電源は24VのスイッチングACアダプターを使っていて、特に昇圧もしていないので、電圧は最高でも24V弱までです。また最低電圧の10Vで作ろうと30Vで作ろうと、最終的に仕上がる濃度は同じです。

3.電気分解
設定したら、そのまま一定時間、電気分解します。
電気分解する時間は前回の記事の『計算』の項目で書いたとおり、
『水(ml)×目当てのppm×0.015÷電流値(mA)=時間(分)』
ですから、今回は20ppmを目標にして例を当てはめると、
750ml×20ppm×0.015÷10mA=22.5
といわけで、22分30秒の電気分解を行います。

それと前回の記事でも書きましたが、カロのコーンシロップを還元剤に用いる場合の最大濃度は20ppmです。これ以上の濃度では安定したCSができませんから、ご注意ください。

最後にもう一度、銀貨と銅線の位置、電圧・電流、スターラーの回転を確認して、あとは時間が来るまで待ちます。
放っておいても大丈夫ですが、分解が進むにつれ、0.1mAくらいのズレが出る事も多く、まれにスターラーの回転が止まってしまう(底が平らでない容器だと頻繁にあります)事もあるので、途中、何度か確認した方がいいかもしれません。
スターラーの回転が止まっていた場合は、その時点で失敗です。

また電気分解を行っている間は、日中であればカーテンを閉めて紫外線をカットしてください。
還元剤を入れる前のイオン性銀化合物の状態では、紫外線で急速に劣化してしまいますから、できるだけ光を避けて作ります。蛍光灯も微弱な紫外線を発しているので、私の場合は分解するときは夜、灯りも消して行っています。

4.還元
電気分解の時間が終了したら、すぐに電源を切ります。
そしてスポイト瓶の還元剤を750mlに対して「3~4滴」添加して、よくかき混ぜます。電解質と間違えないように注意してください
還元剤については前回の記事で書いたとおり、1滴や2滴多くてもまったく問題はないので、心配であればさらに追加してください。
※記事を公開した当初はもっと少ない滴数で書きましたが、その量では完全に還元できなかったという報告があったので、少し多めに掲載し直しました。

電解質を添加したときのように、いい加減に混ぜると還元が中途半端に終わってしまうので、スターラーで混ぜるのではなく、スプーンでしつこいくらい、しっかり混ぜた方がいいです。

還元剤を混ぜ終わったら今回のメインイベント、加熱です。
加熱方法は70℃以上にさえなれば何でもいいのですが、私はもっとも楽で早い電子レンジを使います。タンブラーの説明で、レンジにそのまま入る方が楽と書いたのはこのためです。

還元剤を添加した後のタンブラーを、そのまま電子レンジに入れて(当然ですが蓋は閉めないで)、出力によって2~4分間、加熱します。沸騰させる必要はまったくありませんが、私の場合は素手では熱くて長く持っていられないくらいには熱しています。
※ちなみに電子レンジのマイクロ波を使う事によるCSへの弊害は考えられない、との事なので、電子レンジでまったく問題はありません。

5.完成
加熱が終わって電子レンジのドアを開けると、すぐにその変化に気がつきます。
さっきまで無色透明の有毒なイオン性銀化合物だったものが、すべて無害な非イオン性のコロイダル・シルバーへと還元されて、見事な金色に変化しています。
特に20ppmは綺麗です。

hmcs20py.pngどうや!これが本物や!
20ppmのコロイダル・シルバーやぁ!

あとは念のため不純物をろ過するコーヒーフィルターを通して瓶に保存します。
還元後のCSは、イオン性銀化合物のように紫外線で簡単には劣化しないそうなので、以前の生成方法で使われていたような紫外線をカットする茶色の瓶を用意する必要はなく、透明なガラス瓶で大丈夫です。それを適当な冷暗所で保管してください。
冷蔵・冷凍はしてはいけませんので、私は戸棚の中に入れて保存しています。

※しっかりできているかどうか、冷えてから少し口に含んで味見してください。味がなければ本物のCSです。もし金属の味がするようなら失敗ですから、生成方法に間違いがないか確認してください。

6.お片付け
電気分解に使用した銀は、精製水に浸っていた部分が酸化銀になって黒くなっています。従来の方法だと拭きとったり、磨いてしまう人が多いですが、それをすると次の分解のときに精製水を汚染してしまうのと、銀の素を捨てる事にもなるので、ここは再び銀に戻ってもらう作業をします。

銀貨を直接、あるいは分解時に使ったワニ口クリップに挟んだままでもいいですが、とにかく直接、手に持たないようにペンチで挟みます。
そうしたら、ガスコンロやバーナーの「青い炎」の中に入れて炙り、加熱します。すると酸化銀がみるみる酸素と銀に熱分解されて、黒い部分が白く変化していきますから、全体が白くなったらOKです。

csyokg1nbgg.png

白いのは銀です。磨けばいつも見るツヤツヤの銀に戻りますが、磨く必要はなく白いままで大丈夫です。このまま次も使えます。
表面の酸化銀を加熱するだけですから、焼きすぎには注意してください。白くなればそれでOKです。
また銀貨も光の当たらない場所で保管してください。


ささ、これですべての工程は終了です。あとは少し補足を。


・最初のスターラーの項目で、ホットプレートでもいいと書きましたが、ホットプレートを使用する場合は電解質と同時に還元剤も添加し、加熱しながら分解→それと同時に還元されていく(徐々に金色に変化していく)ので、最後の加熱の工程が減らせます。
ただ工程が減らせると言っても、安く手に入るホットプレートの場合は、最初に温度を上げる段階で電子レンジの使用以上に時間がかかるので、時間の短縮にはならない点と、耐熱用の容器と温度管理も必要な点も面倒です。
私は元々スターラーがあったのでスターラーを使っていますが、もし今からCS生成のためにどちらかを買うとしても、やっぱりスターラーです。ホットプレートより簡単です。

・作ったCSを実際に使用する場合、20ppmでは濃いですから、薄めたものを別の瓶に用意してそちらを使っていきます。
CSに対して同じ量の精製水で割っていけば、20ppmが10ppmに、10ppmが5ppmにと薄まっていきます。20pmのCSを500ml作れば、5ppmのCSが2Lできるというわけです。
直接、摂取する用には5ppm、皮膚に塗ったりする用には10ppm、ネブライザーでの吸引用には20ppm、という感じで使用方法によって濃度を変えてください。

・ネブライザー(吸入器)での使用
新型コロナの影響もあって、ネブライザーでのCSの使用がアメリカなどで広まったので、少し説明します。

ネブライザーとは薬液を霧化して、その霧を吸い込むことで気管支や肺に薬を送るための機器で、CSをゴクリと飲む経口摂取よりも、鼻腔内や咽頭、気管支や肺の奥深くに付着し、潜伏するウイルスに対して直接、CSを噴霧するような形になるため、呼吸器系の疾患には非常に効果的であると言われています。

ネブライザーはその霧化の方法によって、ジェット式、超音波式、メッシュ式とに分かれますが、私が持っているのは超音波式で、メンテが楽でCSの使用に際して弊害がありません。例えば下のこれなんか↓↓↓

csnrcnegy.png

激安でありながら本当に超音波式です。
本当に、というのは、アマゾンなどでは中華業者が超音波と掲載して出品している“メッシュ式”のネブライザーが多く、よく分からないと勘違いしてしまうからで、一応メッシュ式も超音波を用いるので「超音波」と書かれていても間違いではないのですが、超音波“式”と言う場合は、二重構造でキャビテーション効果を用いて霧化する従来の方法を指し、メッシュ式とは原理が異なります。

これ以外の、例えばジェット式(コンプレッサー式)は価格が少々高めで、メンテや部品交換が必要になる部分もあり、全体的に装置も動作音も大きいようで、選択肢には入りませんでした。

もうひとつ先ほど書いたメッシュ式は、大半が携帯用の小型のものなのでジェット式よりは安いのですが、携帯用のため噴霧量が少なく、またメッシュ部分は金属なので、それがCSと触れる事による弊害と、メッシュは詰まりや劣化がある消耗品で、買い替えや部品交換が前提となっているため、やっぱりそれが面倒です。

んで、私が持っている写真の超音波式は、使う時に冷却用の水を一定量入れ、終わったら捨てるだけのメンテいらずで、またメッシュ式などに比べると噴霧量も格段に多く、粒子径も0.5~5μm(肺の奥深く、肺胞まで届くには3μm以下が必要)と、まさにCSに使うにはぴったりの製品です。
値段を考えると、故障した場合は新品を買う、つまり使い捨てでまったく気にならないほど安いので、それも良いところです。

この超音波式は以前はアマゾンでも販売されていたようですが、現在は探しても見当たらないので、中国から直接、輸入する必要があると思います。でもその方が安く買えるので良いです。
アマゾンなんかで買ったら3倍も4倍もして無駄もいいとこ( ;´Д`)

私はCSネブライザー使用で肺炎などの呼吸器系疾患が劇的に改善したという例や、新型コロナを完治させた?という情報を目にして、これは買っておかないと!と興味を持った友人らに渡す分と、中華製で壊れやすいだろう事も考え、何度かに分けて(関税の問題で)まとめて購入しておきました(*'ω'*)それでも安いので大した金額ではないです。

ちなみに実験的に花粉症の友人に使ってもらいましたが、1日1回ほんの2~3分、20ppmのCS(もちろん本物の方です)を左右の鼻に交互に…同時だと詰まり具合で偏りますので、片方ずつ塞いで吸入してもらったところ、それまで点鼻薬を日に3回は使っていたのが、使い始めた途端に改善が見られて、寝る前の1回だけに、それも日によっては忘れて寝てしまうくらい調子がいいという話で、とにかく評判がよかったです。

もちろん、これはこういう話もあるのですというだけであって、決してみなさんにオススメしているわけじゃありません。
何に効いた効かないというのは当然、個人差も大きいでしょうし、私は友人に対しても一定期間の使用でやめて、使い続けないようにしてもらっています。
あくまでも実験ですし、長期間にわたって吸入を続けた場合、仮に何か問題が出たとしても責任が取れませんからね。

また今年の初め頃、アメリカのテレビ番組で新型コロナウイルスに関連して某メーカーのCSが宣伝され広まった件でも、FDA(アメリカ食品医薬品局)からメーカーに対して警告書が発行され、
「効果は何ひとつ検証されておらず、使用しないように」
と正式にアナウンスされているという、ボッタクリ販売屋は絶対書かない事実
もあります。

はたしてFDAやその他の否定的なメディアが言うように、CSは本当に何ひとつ効果のない無駄なものなのか、それとも陰謀論大好き系の人々が言うように、巨大製薬メーカーやその利益に群がる連中によって、安価で安全かつ強力な抗生物質の普及が阻止されようとしているのか。
信じるか信じないかはあn

私個人としては賛否両論を理解したうえで使い続けますが、私の記事を見てCSを生成されて使われる方も、その辺は完全に自己責任です。
お忘れなく。


以上、フォーラムでもっとも基本的な、
「本物のコロイダル・シルバーの作り方」
を解説しました。
これ以外にも各種キャッピング材とか、さらに高濃度にする方法などがあるのですが、あまりにも長くなるので、興味がある方は各自フォーラムで確認してください。
大量に使う人でなければ、実用的にはカロを使用したこの作り方で十分だと思います。

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今回の記事を読み返すと、こういったものがよく分からない初心者さんの場合だと、長いわりに説明不足で、実際に作るには難しい部分もあるかもしれませんから、もしそれでも作りたいという方なら、分からないところはメールをくれればお教えします。
お気軽にどうぞ。

さ、それじゃ今回はこんなところで。
みなさまもお体には十分お気を付けください。
ブアッハァーーッ!

頑張って作ってきたコロイダル・シルバー「偽物だった」

前回の記事では、650種類以上のウイルス・病原菌に強い殺菌効果があり、一部では新型コロナですら短時間でガツンッ!とやってくれるのではないか?とすら言われているコロイダル・シルバーと、自動コロイダルシルバー生成器を紹介しました。
そして記事の最後に、その作り方(自家製コロイダル・シルバーの作り方として広く普及している、蒸留水・精製水を使って電気分解するだけの作り方)では、

実はコロイダル・シルバーはできていない

という話をして終わりました。
んじゃ続きです(以下コロイダル・シルバー=CS)


今回の記事の情報元は、CS専門のネット上のフォーラム、
『Colloidal Silver and Gold Forum』
からのもので、すべてそちらからの抜粋です。
フォーラムの管理人は数年前、ネット上に蔓延するCSに対する誤った情報に対抗するため、これを立ち上げたとの事で、すべての情報は公開されており、誰でもメンバー登録して新たな情報を提供したり、質問や議論をする事ができます。

このフォーラム及び管理人のブログでは、私が書くような程度の低い説明ではなく、専門知識を持った方が、その知識をフル活用して縦横無尽に解説されていて、また学術論文に関する情報も豊富ですから、詳しく知りたい方はもちろん、もし分からない事があればフォーラムに登録して自分で聞きなさい(爆)

今回の記事は、知りたいけど英語ばかりで分からないし、化合物とか化学式とか化学反応式とか尚更ワケ分からないしぃ~♪という意味不明な私のような方を対象に、とりあえずド☆素人向けに要点だけ、とにかくこれさえ知っておけば、何とか“本物のCS”が作れるという最低限のものだけを書き出していきます。


ではまず、おさらいから。
以前の私や多くの方が用いている自家製CSの作り方といえば、

1.まず精製水と銀、そして電源を用意する。
2.精製水の中に銀を入れて通電する。
3.なんと完成!テッテレーッ♪


という簡単3ステップ。
みんなこの作業で「CSができている」と思い込んでいます。当然ですね。そう言われて紹介されていたわけですから。前回の記事にも書いた、もっとも単純な9V乾電池を使った作り方でも分かるように、これ以外に必要なものといったら、あとはゴミをろ過するためのコーヒーフィルターくらいなもので、他には何の道具も処理も必要としません。
この簡単な作り方が、簡単なだけに世界中でもっとも普及しています。これは乾電池式ではない高い装置(ボッタクリ品)であっても同じです。

しかし、このもっとも普及している作り方が問題です。
実際のところ、この作り方で最終的に生成されているものはCSなどではなく、その大部分が酸化銀と若干のコロイド状酸化銀(酸化銀の大きな粒子)からなるイオン性の銀化合物(Ionic compounds of silver, Ionic Silver Oxide)で、これはCSとは明らかに異なるものです。
この状態のものをそのまま服用すると、胃の中で胃液(塩酸)と反応して、次から次へと「塩化銀」に変わってしまい、この塩化銀こそが銀皮症を引き起こす原因で、あの有名な全身が真っ青になった髭のおじさんが、毎日ガブガブ飲んでいたものと同じです。
この今までの作り方で生成される、CSという名のイオン性銀化合物が銀皮症の原因となる一方、本物のCSであれば銀皮症にはならないという化学的な解説も、フォーラム及び管理人のブログに詳しく掲載されています。


よくこの手のネタをブログやyoutubeに上げたりすると、すぐコメント欄に
“皮膚が永遠に青くなるサプリメント『コロイダルシルバー』”
なんて中途半端な煽り記事を読んで真に受けた正義感あふれる親切な人が、
「CSなんてものを飲んでいたらこうなるんだ!」
とわざわざご丁寧に写真のURLまで貼り付けて恐怖心を煽り、必死に止めに入って(そしてそれに賛同する人がいないと“勝手に一生青くなってください”と捨て台詞…腹が立って放り出すなら最初から口を出すなっての)、こういう余計なお世話発言も、そもそも原因がCSではなく、CSと思って飲んでいるイオン性銀化合物もしくは塩化銀だとは知らず、また生成方法による違いも知らず、すべてごっちゃにしているから起こるわけです。
(ただ、CSに対する認識が間違っていたとしても、結果的にそれは正しいアドバイスになってしまっているわけですが…だってCSだと思って作っているものが、CSではない銀皮症を引き起こす物質なわけですから)

またイオン性銀化合物には強力な抗菌作用が確かにあるものの、
人間の細胞には有毒である
という研究結果がすでに出ています。顔が青くなるという外見上の問題以外に、安全性という面からも使用するべきではないというわけです。

ところで、自家製CSを飲んだ事がある方なら “なんか金属の味がする” のをご存じだと思います。実際、私が作っていたものもそうで、
「ん~これが銀の味か!きっとこれが効くのよね!グヘヘヒヒッ」
なんて思っていたものですが、事実はまったく違って、金属の味がするのは、それが酸化銀を多く含んでいる証拠であって、本来のCSには味がありません。
そして金属の味がしているという事は、つまりそのままお腹の中に毒性の高いイオン性銀化合物を取り入れ、顔が青くなる元をせっせと作っているわけです(;゚Д゚)
この「金属の味がするかどうか」は、本物のCSを見分けるひとつの指標であるとの事です。

ちなみに、これは自家製CSに限った話ではありません。市販されているCSと言われているものも多くがイオン性銀化合物であるとの事で、特に透明~灰色の色をしているものはそうだと思って間違いないそうです。高いお金を出して商品を買っているから大丈夫!とはなりませんから要注意です。


んで本題。
それじゃ、イオン性銀化合物を作らず(正確には作るんですが)、本物のCSを的確に作るにはどうするのか?フォーラムではその条件として、

・電解質
・還元剤
・計算(電流と時間)


の3つを“重大な秘密”として挙げていますので、順番に説明していきます。


1.『電解質』
これは、電気を通さない蒸留水や精製水に添加する事で導電率(電気の流れやすさ)を上げて、生成スピードを上げると共にpHを最適化し、また最終的なCSの濃度を正確に計算できるようにするために必要な処理です。
先ほど書いた全身真っ青の髭のおじさんは、生成スピードを上げるという同じ目的のために『食塩(塩化ナトリウム)』を添加してCSを作っていたそうで、まだ銀皮症の問題が取り沙汰される前、海外では塩を入れて生成している人がけっこういたようです。
結果的にそれはCSでもなんでもない、ただの塩化銀を大量に作って銀皮症を引き起こす原因となってしまいました
が、生成スピードが上がっても、それでは意味がありません。

またCSの濃度(ppm)と言えば「TDSメーター」を使って測定している人がいます。簡易的なものなら安いですし、それで測定すれば一瞬で分かって楽ですから、実際、私も以前はTDSメーターを使っていました。
しかし、これまた悲しい現実として、
「TDSメーターではCSのppmは測定できない」
ため意味がないそうで、自前の蒸留水の純度や、電解質を添加後の導電率を判定するのには役に立ちますが、今のところCSのppmは計算して割り出す方法がもっとも簡単で正確だそうです。

以上のように、生成スピードを上げながら、CSの生成にもppmの計算にも役に立ち、一切の毒性がなく、かつ簡単に手に入るものとして、フォーラムでは
『炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ・ソーダ灰)』
を一定量、添加する方法が取れています。
ひと口に炭酸ナトリウムといっても、一水和物といった水分子を含むものと無水のものとでは添加する量が違い、買う時に戸惑う事もありますから、重曹から作ってしまう方が簡単で間違いないと思います。

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ドラッグストアで売っている、ごく普通の重曹(炭酸水素ナトリウム)を買ってきて、それを容器(アルカリ性に強いステンレス)に入れてコンロで加熱するだけで炭酸ナトリウムができます。細かい要求はなくて、とにかく中火くらいで混ぜながら、300℃以上の熱を加え続けると勝手に分解が始まり、中学の化学で実験した(記憶にないが)ように、水と二酸化炭素と炭酸ナトリウムの3つに熱分解されます。

量によって差はありますが、水が分解されるとサラサラの中に玉ができはじめたり、二酸化炭素が分解されるとボフゥ~と小さな噴火みたいにガスが噴き出しはじめたり、量が少ない場合はチリチリ音を立てながら弾けるような感じになったりします。
さらに熱しながら混ぜていると、水は蒸発しきってガスも出きって、最初よりもさらにサラサラのパウダーになりますから、もう少し続けて十分に水とガスを抜きます。
完全に分解が終わると、重量はおよそ元の重量×0.63倍、つまり10gの重曹であれば6.3g前後に減っていれば、もう炭酸ナトリウムの完成です。

この粉を精製水100mlに対して10.6g(半分ならそのまま50mlに5.3g)入れて、よく混ぜれば「電解質」の出来上がりです。正確に計量する必要があるので精密計りがあると良いです。安いものなら\1,000前後で買えます。
これを蒸留水・精製水1Lに対してスポイト20滴(およそ1ml)、500mlなら10滴)を正確に添加して使用します。


2.『還元剤』
還元剤とは、電気分解によって生成した、今までCSだと思っていた
イオン性銀化合物を最終的に本物のCSへと還元する
ために必要なもので、この処理を加える事によって有害なイオン性銀化合物が、無害な非イオン性のCSへと変化します。
今までの生成方法で自家製CSを作ってきた人が初めてこの話を聞くと、大抵は、
「あ~ん?還元だぁ~?妙な事をしやがって…怪しいもんだ」
とまるで聞く耳を持たない場合が多い、なんて話もありましたが、まったくその通りで私自身がそうでした(笑)

しかしフォーラムの記事や管理人のブログを読んでいると、今までの生成方法の問題点や還元処理の化学的行程などが解説されているので、説明らしい説明などなかったに等しい今までの生成方法が正しいとは、とても思えなくなります。

とくに化学のド☆素人(私)には尚更で、もうこうなると専門的な知識がない以上、どれが正しいのかなんて明確に判断などできるわけもないのですが、少なくともこのフォーラムでは何か特定のものを販売して小銭稼ぎをしているわけでもなく(推奨される装置やフォーラムメンバーが開発した優れた生成装置はありましたが)、すべての情報を無料で公開しています。いい加減な知識と都合の良い話だけを並べ立ててオモチャを売りさばく、インチキ商売しか能がない低レベルな連中と比べれば、もうそれだけでよ~っぽど信用できるというもので、フォーラムのルールにも「商用サイトの宣伝をしたら永久追放」と書かれてるくらいです。

フォーラムの管理人及び参加者が、ネットを“汚染”する偽情報に対抗するために善意で公開しているものですから、それをゲスな小銭稼ぎに利用しないでください…と言っても利用するのがゲスのゲスたる所以ですが、あるいは全否定か無視を決め込むのが関の山で☆
ってこういう事を書くから嫌がらせのメールが来ちゃうんですね(笑)

実際にこの方法で作ってみれば分かりますが、今までのCS(と思っていたもの)がどことなく濁っていたり、しっかりとろ過して一見、澄んでいるように思っても、瓶の内側には何やらうっすらと付着(酸化銀)していたりするのに対して、正確に作られ還元処理を加えた本物のCSは、常に澄んだ綺麗な色をしています。そしてこれが変わらないと言うのです。

で、その還元剤に使用できる素材はいくつかあるのですが、もっとも効果的で使用範囲の広い素材として、フォーラムでは、
『カロ ライトコーンシロップ』(Karo Light Corn Syrup アメリカ)
が推奨されています。

えーシロップ?おいおい本気かよ?って感じですが、なぜシロップ(糖)を使うのか、化学的な作用を正しく理解していない私がそんな説明まで長々書き写してはいられないので、納得できない方はフォーラム及び管理人のブログを読んで、分からない事はフォーラムで聞いてください(*‘∀‘)私に聞くなって(2回目)。

カロのシロップが手に入らない場合は、イギリスのゴールデンシロップなども使えるようですが、フォーラム一押しのカロは日本でも輸入販売されているので大丈夫です。ただ品切れが多いのと、値段が店によって全然違うので、じっくり探してください↓↓↓

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で、このコーンシロップと精製水を1対1の割合い、つまり同じ分量で混ぜ合わせれば、それで還元剤は完成です。1Lのイオン性銀化合物(つまり電気分解が終わった後のもの)に対して、スポイトで3~4滴、500mlなら2~3滴を添加します。
目的の濃度によって滴数は変わるのですが、ここではカロのシロップを使用する前提で話を進めていますので、カロの最大濃度である20ppmを基準に滴数を掲載しています。
この還元剤に関しては少しくらい多く添加しても「ちょっと甘くなる☆」以外に特に問題はないそうなので、若干多く掲載しています。

また電解質も還元剤もスポイトを使って入れるので、事前に『スポイト瓶』を買っておいて、作ったものはそれに入れて保存すると、使う時に便利です↓↓↓

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3.『計算(電流と時間)』
さてと、最後は計算です。
電解質の説明ですでに書きましたが、CSのppmはTDSメーターなどでは測れません。電気分解によって蒸留水や精製水の中に放出され、還元剤によって最終的にCSとなる銀の量は、流した電流と時間にのみ依存する、との事ですから、ppmを知る正確な方法は、電流と目当てのppmを計算式に当てはめて分解時間を割り出し、計算通りに分解を行う事です。

そのためには、まず一定の電圧・電流を扱える電源を用意する事と、そしてCSの生成時に電圧・電流計(もしくはテスターなど)で具体的な数字が確認できる必要があります。
CSの生成に必要なだけの電流を扱う定電流電源であれば、もうホントにごくごく簡単な電子工作で作れる“オモチャ”で十分なのですが、それでも電子工作とかやった事ない!という人ではかなり面倒な話なので、フォーラムでは¥5~6,000の安い小型安定化電源が推奨されています。
これがないと正確に計算もできなければ、最適な電圧・電流も保てないので、ちゃんとしたCSが作れません。必須です。

そして計算式は、
『水(ml)×目当てのppm×0.015÷電流値(mA)=時間(分)』
になります。ずいぶん簡単ですが気にしない。
例えば1L(1,000ml)の精製水で20ppmの濃度のCSを、6mAの電流で作るとすると、計算式は、
1000×20×0.015÷6
ですから、答えは50(分)、電解質を添加した精製水の中で50分間、この電流値で電気分解を続ければ、20ppmの濃度のCS(の元)が完成するという事になります。
もう1つ、500mlの精製水で20ppm、これを10mAで作るなら、
500×20×0.015÷10
で答えは15分です。
事前に電解質を添加しているので、ただの精製水から分解する方法よりはるかにスピードが早いです。ただし、後で説明しますが日本ではおそらく銀線を使うパターンが多いと思うので、ここまで電流は大きくできません。

またppmについては上記の計算以外に『色』によって判断する事もできます。従来の方法で作られたCSの場合は、色で判断しても意味がない(そもそも大部分がCSではないわけですから)のですが、最終的な処理をした後の本物のCSの『色』には濃度がきっちり反映されています。
もちろん有害なイオン性銀化合物は全てCSに還元されていて、また還元後の色は時間が経っても光が当たっても簡単には変化しませんから、本物の場合にのみ、色もppmの目安にする事ができるわけです。
計算と共に参考にしてください。


以上、簡単ですがフォーラムで公開されている3つの重要な項目について説明しました。
途中でも書きましたが、化学の知識がない上に翻訳の問題もありますから、すでに何が本当で何が間違っているのかなど判断しようもなく、ここに掲載した情報が全て絶対に正しい、なんてとても言えません。

ま、でも従来の方法で作っていたときだって、大して考えもせず調べもせず、誰かに言われるまま盲目的に作っていたわけですから、それに比べればよっぽどマシというもので(笑)
そんなんでは納得がいかない!というやる気のある方は、それこそ化学から英語から本気で学んで心底、納得できるまで調べ上げたらいいのです。それこそまさに本物ですから。
私は…いいですぅ~しんどいしぃ(;´・ω・)

それにしても、改めて振り返ってみると電流計も何もない、幼稚園児の工作同然の単純な定電流回路で電気を流しながら、適当に目測や意味のないTDSメーターを使ってCS(と思っていたもの)を作って、それを使っていた自分が恐ろしくなります…(´-ω-`)

さささ、疲れたので今回はこんなところです。
次回の記事は実際に「本物のCS」を作って説明していきたいと思います☆
それでは さようならー!

自動コロイダルシルバー生成器

※コロイダル・シルバーに興味がある方は、最後までちゃんと読んだ方がいいかも。

以前、ベック・プロトコル(体内のありとあらゆる有害なウイルス・細菌などを一掃する一連の電気的療法)の装置を紹介した記事の中で、
「コロイダル・シルバー(Colloidal Silver)」
という液体を紹介しました。

コロイダル・シルバー(長いので以下“CS”)とは、簡単に言えば水の中に超微粒子となった『シルバー(銀)』が拡散している状態の事で、主に電気分解によって生成します。海外はもちろん日本でもけっこう販売されていますから、その気になれば手に入れる事は簡単です。

調べによると、このCSというやつは650種類以上ものウイルス・病原菌に対して強い殺菌効果を現す事から
『天然の抗生物質』
などと呼ばれまくり、その働きの違いから、どんなに使用しても抗生物質に対する耐性菌のように、耐性を持つ細菌が生まれる事もなく、かつ動植物に無害で、しかも自分で作る事も簡単と、まさに良いこと尽くめの謎の液体というわけで、人からペットから植物まで病気の予防・治療からお部屋やキッチン、トイレの除菌用にと世界中の人々に利用されまくりまくっています。

日本ではとくに犬猫などのペット用として普及しているみたいで、動物向けと思っている方が多いかもしれませんが、海外では日常生活に取り入れて生活している人たちがたくさんいるのです。

先ほど書いたとおり販売もされていて、海外ではドラッグストアに置いてあるくらい一般的なものですが、自分で簡単に作れる事から、銀の硬貨や銀線を用意して、自家製のCSを作って使っている人たちがたくさんいます。
その方が買うよりもはるかに安上がりですし、販売されているものの中には、銀以外のものが添加されていたり、メーカーやロットによる品質の違いがあったりと、そういったものを嫌う人たちも、やっぱり自分で作っています。
特に、ここ最近は新型コロナの影響もあって、良くも悪くもさらに広まっているようです。

作り方は簡単で、基本的な生成方法は銀を蒸留水や精製水の中で電気分解するだけです。電気分解なんて言っても大した事はなくて、ただ単に「電気を流すだけ」ですから、ウン十年前に考案されたもっとも単純なCS生成器は、9Vの角型乾電池3個と電流制限抵抗をひとつ加えた(本当はそれすらなかったのですが、同じものを作る場合は必ず抵抗を加えないとダメですから書いておきます)、という非常に簡単なものでした↓↓↓

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10年以上前からyoutubeなどでも動画が上がっている方法です。100均の9V角型乾電池を3個、交互に合体させて、バッテリースナップという乾電池に嵌めるための端子を半分にカット(画像左下。配線を切らないように)して別々に使えるようにし、赤の配線には電流制限抵抗として1.5KΩほどの抵抗(画像左上)をハンダ付けします。
それぞれ先端にはワニ口クリップをハンダ付けすると、銀線を挟むだけで使えて便利です。このまま銀線を写真のように精製水に浸すだけ。簡単です。

こんな乾電池が剥き出しだと手作り感がハンパないですが、以前“高価な装置”の中身を確認したという人の話では、単純な定電流回路(一定の決まった電流を流す回路)や簡単なタイマー回路が使われているだけの、
“毎度恒例ボッタクリ商品”
だったそうで、こんなものが2万円も3万円もしているそうですが、その実態は乾電池回路と似たり寄ったりってなものです。
電流制限抵抗や定電流が使われるのは、制限しなければ分解が進んで濃度が上がるに従って流れる電流がどんどん大きくなってしまい、大きな銀のクラスターが発生してCSとしては低品質になってしまう事と、誤ってショートさせたときに危ないですから、一定の電流以上が流れないようにしているわけです。

さらに今では専門の知識を持った人がいろいろ試行錯誤してくれたおかげで、以前の作り方での問題点や、便利な装置なんかも簡単に作れるようになりました。助かりますねー!

はい(*'ω'*)!
と言うわけで前置きが長くなりました。
これが自作した『自動コロイダルシルバー生成器』です。

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左から電源スイッチ、動作確認用LED、通電ジャック、濃度調整ボリューム、電流値調整スイッチです。

使い方は、蒸留水または精製水を注いだ瓶をマグネチックスターラーに置いて、銀線固定用の蓋(元100均の朱肉入れ)に銀線を固定して瓶にセット、そして電源を入れたら、濃度と電流値を決めて終了、あとは出来上がるまで放っておくだけ♪

私も以前は単純な定電流回路を使って作っていましたが、頻繁に様子を見ているつもりでも、分解時間や銀線の長さや距離、あるいは掃除する頻度によっても濃度や品質が変わってしまうので、作るたびにかなりのバラつきが出ていました。それが嫌で、まず自動で濃度を検出して止まる機能が欲しかったのです。
海外ではかなり前から自動検出機能を持った装置が販売されていて、自作の回路図を公開している方もいたので、作るにはちょうどよかったのです。

パネル上の濃度調整ボリュームのツマミを好みの位置(右に回せば回すほど高濃度)に設定しておくと、溶液中の銀含有量…正確には溶液中の導電率の変化ですが、これが設定値を超えたところでLEDが動作完了の色に変わり、それと共に電流及びマグネチックスターラーが停止します。

マグネチック(磁気)スターラー(攪拌器)というのは、文字通り磁力を使って液体を攪拌するための機器で、安いものなら\3,000ちょっとから買えます。
これを使う理由は、攪拌する事で溶液中の銀を均一にして、正確に同じ含有量で停止するために必要で、これを使わないと濃度を自動で検出して停止する機能があっても、溶液中の銀のバラつきで止まったり止まらなかったり、あるいは全然、指定の濃度に達していないのに止まったりと、正確に機能しません。
また攪拌せずに分解していくと溶液の下にどんどんCSが沈殿していきますが、これ自体が製法上あまり良い事ではないとか何とか。いずれにしても高い物じゃないので使用をお勧めします。

スターラーの構造はとても単純なので、最初はそれ自体も自作してすべて1つのケースに収める事も考えましたが、本体とスターラーを別にしておいた方が他の作業にも利用し易い点、そして万が一、本体の上で溶液入りの瓶をひっくり返さないとも限りませんから、安全のためにもスターラーは本体と離して使う形にしました。

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電源はケースの上に見えるACアウトレット(コンセント差すとこ)から取り、設定濃度になればスターラーも自動停止します。

右端の電流値の調整スイッチは、パネルにデザインされてるように1~12mAの範囲で設定できるようにしました。
大昔のCS生成器では100mA以上も使うものがありましたが、ここのところ高品質なCSを作るには小さい電流を使うべきだという考えが主流のようですから、これくらいの調整範囲で十分です。

回路自体は大したものではないのですが、かなり実用的で使えます。この装置を作るまでは、上に書いた通り自動停止回路も何もない、単純な定電流回路のみだったので、
「できたかなー?まだかなー?いいかなー?」
なんて行ったり来たりして面倒な思いをしていましたが、こちらはホント楽です。放っておけばいいですからね。

使っている銀は径1.5mmの銀線です。純度は最低99.9%(3N)以上なら問題ないという話もありますが、高いに越したことはありませんし、手が出ないと言うほど高価なものでもないので、私は99.99%(4N、フォーナインとも言います)を使っています。
ちなみに径1.5mm、長さ100mmの銀線を、径1mmになるまで濃度20ppmでCSを作り続けたら、およそ50L以上作れる計算で、もうそれだけで使いきれないくらいの量ですが、あまり細いものは向かない(それについては次回以降の記事で)との事なので、最低1.5~2mm以上が良いようです。

こちらは実際に装置を使って作っているところです。

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生成中の様子を動画にしようかと思いましたが、ひたすらマグネチックスターラーが延々かき回している映像ばかり。指定の濃度になったら運転中のLEDが青に変わって自動電源オフするだけなので、写真で十分ですね。完成してすぐは灰色っぽいですが、時間の経過と共に下のように色がついてきます。

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ででんっ!コロイダル・シルバーの完成!?
これで20ppm弱くらいかなー!?


いやーというわけでね!
装置も紹介したし、CSも作ったし、今回は特に問題もなく、安らかに爽やかに健やかに記事が終わると思うじゃないですか?


…いやいや、こんなものは単なる序章に過ぎない。


『 問 題 は こ こ か ら 』 


なのです。
その問題とは何なのか?もったいぶらずにさっさと言いましょう。





 実は、この作り方では 

 コロイダル・シルバーなど 

 作れてはいない!




イヤァァァアアアアアアッ!!!!ボフンボフンズンズンプス~ッ

続きは次回!!
それじゃーまたー♪

オルゴン・アキュムレーターの製作(完成編)

こんにちは(*´ω`*)ようやく解説用のアキュムレーターが完成したので、記事にしていきたいと思います。

アキュムレーターの製作は大まかに分けてフレームの製作、内層を詰める作業、組み立て、の3工程があります。フレームには価格も安く扱いやすい木材を使用しますので、製作には簡単な木工の知識が必要になりますが、ここは木工サイトではないので木工に関しては基本的な説明のみとし、主にアキュムレーターに関係がある部分や、作業で特に気になった部分などを説明していきたいと思います。今回、製作したのは余っている材料の関係上、またしても大きめのものです。
まずは一通り完成した物の写真をご覧ください。

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問題のオルゴン・アキュムレーター
(外寸約48cm×48cm×48cmの10層)

これはアメリカの業者さんの組み方を参考にしたもので、おそらくこの方法がもっとも簡単で無駄がないと思います。内部スペースに特に拘りがなければ、まったく同じ形のフレームを6つ作って組み上げるだけでも完成するので、サイズを小さくする、大きくする場合でも単にすべての木材の長さを変更するだけでOKです。工具は最低でも電動ドリル(ドリルビット)、ドライバー、ノコギリ、金づち、金切りバサミ、サンドペーパーなどが必要になると思います。


作業1-フレーム木材の切り出しと接合

で、今回は層も増やす予定だったので、ホームセンターで節有りの幅9cm、厚さ2cmの檜材の3mを2本、2mを1本買いました。節有りの木材なので、切断すると節が取れて欠けたりしますがとてもお安いです。また木材の厚みはたまたま売っていた安い木材が2cm厚だったというだけで、本来このサイズのアキュムレーターなら2cmも必要はありません。ただ木材は薄くすればするほど無駄がない一方、修正できる範囲が少なくなって多少の技術が必要になってくるので、初心者は最低でも厚み1.5cm以上はあった方がいいかなと思います。
私はホームセンターで木材を買ったら工作室の丸ノコで適当にカットし、正確な切断や仕上げは自宅で作業しますけど、面倒な方や工具を持っていない方は、事前に長さと必要本数を出しておいて、ホームセンターの店員さんに正確にカットしてもらってください。

で、カットしたのがこちらの左の写真です。

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今回使う木材の接合方法では、右の写真のように四角く接合しますので、2種類の長さに木材を切り出すだけでOKです。例えば、2cm厚の木材で1辺30cmの正方形のフレームを作るのでしたら、フレーム1個につき30cmの木材が2本、厚み分を引いた26cmの木材を2本用意し、右のように接合すれば1辺30cmの正方形のフレームが完成しますね。フレームは6つ必要ですから、30cmと26cmの木材をそれぞれ12本ずつ用意すればいい事になります。
左の画像では3種類の長さになっていますが理由はまた後で説明します。で、木工では接合方法がたくさんあって、使用目的やその人の好み、あるいは技術によって様々な接合方法がとられますが、今回は写真のようにもっとも単純な芋継ぎで十分です。ただし圧着できない場合はボンドのみでは十分な接着力が得られない場所ですので、木ネジも併用してガッチリ接着します。下の画像のようにクランプなどで圧着できる場合は、後で外壁も接着しますからボンドだけで十分です。もっともこんなクランプを持っているようなら、わざわざ木工の説明も必要ないですね。

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クランプは自作すればとてもに安くできます

木ネジで締めつける際は木が割れないように必ず下穴を開けておき、ボンドを塗ってから締め付けます。この時も、面取りカッターなんてものがあると綺麗に木ネジの頭が収まるのですが、なくても完成はします。

またホームセンターの木材は同じサイズのものを買っても、物によって幅、厚みが1~2mmも違ったり、歪んでいたりが当たり前にあるので、本来ならそれを手動・電動カンナなどで修正してから使います。そうしないと隙間ができたり斜めに組み上がってしまうのです。小さく細かい修正なら1000円程度の安いカンナひとつで簡単にできるのですが、手カンナは技術がいるので相応の練習と作業台も必要になりますし、下手にかけるとやらない方がマシだった、という酷い事になりますから、カンナより時間は掛かりますがサンドペーパーで削る方がまだいいと思います。ただサンドペーパーで調整するのは非常に労力が要ることと、下手にかけるとウネウネになってしまうことがありますから、とにかく、アキュムレーターは少しくらいの隙間があっても問題はなくて、空気が漏れないように密閉されている必要もありませんから、あまり細かいズレは気にせずに作ってください。

で、ご覧のとおり6つのフレームができました。

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左側のフレームは大きく節が欠けていますが、ここは見えなくなる部分なのでそのまま。左側の2つのフレームは右側の4つのフレームと幅は同じですが、長さが1cm長いです。そのために3種類の長さの木材を用意したのですね。その理由は組み上げのときに。
んで、最終的な組み上げを綺麗に仕上げるには、このフレームが正確にできている事が条件で、そのためには木工の基本である、直角・水平が出ている事が大事になってくるのですが、先ほど書いたとおり、それは木材が狂いなく切り出されている、あるいは修正されている必要があって、ホームセンターの木材を長さを合わせて切っただけの状態では、ほぼ100%正確な形にはできませんから、まずは箱型に完成させる事を目標にしてください。


作業2-外壁の接着

フレームができたら、今度は外壁となるMDFを接着します。小型のアキュムレーターですので、MDFはホームセンターで売られている厚みが5.5mmのもので十分です。MDFにフレームを置いて鉛筆で縁をなぞり、この線の外側に沿って丁寧にノコギリで切り出して、木工ボンドでフレームに接着します。ボンドがしっかり乾いたら、フレームから飛び出たMDFをサンドペーパー(必ず当て木を使用してください)で削れば綺麗にフレームに合わせられます。MDFなのでサンドペーパーは120番くらいでも簡単に削れます。
サンドペーパーで削る事を考えれば、フレームから飛び出る量は少なくしておかないと大変になるのですが、この作業も工具(アサリなしのノコやカンナ、トリマー)があれば、何も考えずに縁をなぞった線より大きく切り出して適当に接着し、あとは飛び出た部分だけをサクッと一気にカットできるので楽です。特にトリマーはサイズを合わせながら面取りなどが簡単で早く、綺麗にできるのですが、爆音とMDFの粉塵で凄まじい事になるので、使い場所を選ぶのが難点です。
ちなみにMDFの粉塵は大工さん曰く 「花粉より、よほどタチが悪い」 もので、私も防塵マスクと防塵保護ゴーグルをつけないと鼻から滝のように花水が出まくりますので、ご注意ください。

前後(扉と背面)左右、上の面になるフレームは外壁を接着するだけで終わりですが、アキュムレーターに物を入れた際に重量が掛かる1番下のフレームの内側には、後々重さによってメッキ鋼板が歪まないように補強を入れていおきます。

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こんな感じで余った板をフレームの高さと同じ高さに切り出し、ノコで溝を入れ、右の写真のように組みます。そうしたら…

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こんな感じでフレームの真ん中あたりに接着しておきます。あとは他のフレームと同じ扱いです。中心に補強材がある分、素材を詰めていくのが少々面倒ですが頑張れ。極端に重いものを入れないようなら補強はこの程度の大きさで十分で、完全に十字に仕切る必要はありませんが、この場合メッキ鋼板の上から補強材に掛かる重量はそのままMDFへ掛かりますので、あまり重いものを入れると今度はMDFに歪みや割れが出るかもしれません。MDFへ重量を掛けたくない場合は、補強材を長くしてフレームに繋げてください。

あ、それと本体の下部には風が通るように少し隙間を空けるための足がいります。木材などで足を作る場合は外壁に接着してしまえばいいのですが、キャスターなどをネジ留めする場合は、物によってはフレームとMDFでは固定に必要な面積が取れない事があるので、前もってキャスターを用意して確認しておき、ネジ留めに必要な面積の板材をフレーム内側に接着して補強しておいてください。

あ、それとボンドによる接着ですが、これはMDFも普通の木材も同じで圧着したまま静止させておく事が基本です。先の写真で紹介したようにクランプやハタガネを使って強い力で圧着し乾燥するまで静止させておく事で、人間の力では取れない強力な接着力を発揮します。こういった道具がない場合は、できる限り重いものを乗せたり、紐で縛ってから、その紐を捻って締め付けたりしてください。くっ付いたかな~?まだかな~?くっ付いたかな~?なんてチョコチョコ弄っているとまったく接着できないので、圧着したらそのまま半日は動かさないようにしてください。

そういうわけで、MDFの外壁を接着して滑らかに面取り加工したフレームが6つできました。

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ここまではもう完璧やん!と仕上がりに満足していたのですが、次でまたしてもやってもうたので、やる気が完全に失せました。えぇ。なんとか最後まで頑張って解説します。次はシェラックによるコーティングです。


作業3-シェラックによるコーティング

素材の説明の記事でも触れたとおり、シェラックでコーティングする事でオルゴンの吸収力が高まり、また硬い塗膜ですから外壁の保護の役割りもします。
シェラックは「セラックニス」という名称ですぐに使用できる状態で販売もされていますが、これもまた前に書いたとおり、国内で販売されているものは合成樹脂が使用されていたり、余計な成分が混ざっていたりする可能性があるので、できればシェラックフレークを購入して自分で作ってください。
下の写真がシェラックフレーク(オレンジシェラック)と、これを無水アルコールに溶かした溶液です。

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シェラックの溶液は、100ccのアルコール(無水アルコールはドラッグストアにあります)に対して12gのシェラックフレークを溶かしたものを1カットと言い、今回のアキュムレーターには2カット、つまり100ccのアルコールに対して24gのシェラックフレークを溶かしたものを使用しました。暇を見つけては入れ物を軽く振って混ぜ合わせますが、フレークが溶けきるまで2~3日掛かります。溶液はかなり黒いので、これ塗ったら1度で真っ黒になっちゃうよ!と思うかもしれませんが大丈夫です。
フレークは含蝋品のオレンジシェラックです。シェラックには精製度や加工による色合いの違い、脱蝋品(脱脂)・含蝋品(未脱脂)などいくつか種類がありますが、含蝋品のオレンジシェラックがそのまま使用できる程度に不純物が少なく、かつ加工が少ないという点で天然に近いと思います。

で、フレークが溶けきったらこれを塗装していきます(含蝋品は蝋が沈殿するので塗る前にもよく振ってください)。塗装には刷毛塗りやボロ布を使って塗りこむ方法がありますが、とくに吸水性が高く塗料を一気に吸い込んでしまうMDFと、速乾性のシェラックという組み合わせなので、慣れないと間違いなくムラだらけになってしまいますが、ムラも手作りの味だと思って素直に諦めなさい。ここでは一応、刷毛塗りよりは少し手間が掛かりますが、大きなムラになりにくい布を使った塗り方の説明をしておきます。布を使った方法は本来タンポ塗りと言って専門の職人さんが行う、長年の経験と長時間の工程が必要な塗装方法で、ここでは単に布を使うという事くらいしか共通点はありませんが、ま、塗れれば刷毛だろうと布だろうと何だっていいので、事前に試してもっとも塗りやすい方法で塗ってください。

で、布で塗る方法ですが、適当なボロ布やウエスを4~5cm程度に畳んで小さくしたものを使います。これにたっぷりシェラックを含ませたら、それをMDFにべチョッとつけます。そうしたらすぐに布を円形に小さく動かしながら擦るように塗っていきます。とくにシェラックの塗れた部分と塗れていない部分をよく擦ってボカしますが、広くボカしすぎてもダメです。この辺のMDFの吸収っぷりやボカしっぷりは文字ではとても説明できないので、塗る前にいらない素材で実際に試してください。とにかくMDFは塗料を一気に吸収し、シェラックは一気に乾燥する性質のものなので、均等に塗っていく(吸わせていく)のが非常に難しいです。MDF以外の木材部分はシェラックをあまり吸わないので、MDFと同じ調子で塗ろうとするとボットボト垂れてしまいますから、そこは調整しながら塗ってください。また塗るのはフレームの外側だけで、内側には塗らないように、との事なので塗らないでください。

で、外側すべてを塗り終わった1回目の塗装から、30分~1時間くらい待ってシェラックをさらに上塗りします。1回目の塗装ではMDFがシェラックを一気に吸い込みますが、2回目からは最初のシェラックが乾燥し塗膜を張っていますので、ほとんど吸い込みません。ここからは適当に、お好きなように、思うがままに奏でるが如く均等に上塗りしていってください。私の場合はこの後MDF部分に5回(フレーム部分は3回のみ)塗り重ね、1500番くらいのサンドペーパーで表面を軽く軽く擦って、もう1度塗ってから軽く磨いて終了しました。シェラックの溶液は250ccくらい?使ったと思います。
溶剤がアルコールのためどんどん揮発してしまい無駄が多いので、値段の高い無水アルコールを無駄にしたくない場合は刷毛塗りで一気に塗る方がいいです。また刷毛塗りは布で塗り込むより塗膜が厚いので、2~3回も塗り重ねればもう十分です。
と、ここまで書いていて思ったのですが、と言うか、そもそも私には

人に解説できるだけのシェラックの手塗り技術がないのです。

はい、そういうわけで私みたいに手塗りに拘ったり、用意を面倒臭がったりしなければ、まったくムラを作らず均等に塗る方法もあります(塗らずにサッと漬けちゃえばいいのです)ので、いろいろ考えてみてください。
で、シェラックを塗り終わった 『またしてもムラだらけになったフレーム』 が6つ完成しました☆

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これはムラじゃない!あえてこういうデザインにしたんだ!

これでフレームの製作は終了です。


作業4-内層を詰めて蓋をする

次は、このフレームの中に層を作っていくアキュムレーターのもっとも重要な工程です。
層に使用する素材は、素材の善し悪しについて書いた記事から、お好きなものを選んで使用してもらえれば大丈夫です。私が最初に作ったアキュムレーターは内層に羊毛と鋼板を使用したので、今回ご用意いたしましたのはオーガニックコットンとスチールウールの2点となります。

まずは非金属素材をフレームの内寸に合わせて切り出します。ダンボールや厚紙を内寸の形に切って、それを素材に重ねて切っていけば同じ形の素材が切り出せます。素材は内寸より小さすぎると中で動いて層が崩れてしまうかもしれませんので、ほんの少し大きめに切って、フレームに入れながら邪魔な部分はカットして修正していく方がいいと思います。

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切り出したコットンとポンド巻きのスチールウール

素材を切り出したら、これをフレームに詰めていきます。まずは1番底、MDFの面に非金属素材を敷き、次にスチールウールを敷き詰めます。今回は説明のためにフレームの外で重ねていますが、フレームの中に直接、重ねて行った方が無駄がありません。

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上の画像、左のようにスチールウールを敷いていきます。ネットの製作動画やハンドブックでは、スチールウールをそのまま横に手でほぐしていって広げて敷いているのですが、これだと時間ばかり掛かって非常に面倒です。またムラもできやすいので、私はスチールウールをフレームの長さに合わせてカットしたあと、縦に平べったくカニカマを裂くような感じで半分に、もし半分のどちらかに厚みが偏ったら、さらにそれを半分にという感じで、2~3枚に裂いてから、それを少し広げて使いました。この方が早く簡単で均一に薄くできます。ただし、やり方が悪いと変な裂け方をして使い物にならなくなるので、少しだけ慣れが必要です。
上の画像の右は敷き詰めた状態です。一見するとスチールウールが厚く見えますが実際はかなり薄く、それでも下のコットンが見えないくらい均一に敷けています。ボコボコしてるように見えるのは光の加減です。
で、スチールウールを敷き終わったら、また上にコットンを敷きます。そしてさらにその上にスチールウールを…と重ね続けて、下の画像は5層まで重ねたものの断面です。

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コットンとスチールウールの5層
(丸く白い部分は下が透けているのではなく光の反射で、実際は透けていません)

この金属・非金属素材を層にするときの 「厚さ」 ですが、一応ディメオ博士の著書には非金属層(グラスファイバー使用)が約6mmと記載があり、38mmのフレーム幅に3層入れていますので、1層辺り13mmほどになる計算です。ただこれに関してはあまり難しく考えなくていいと思います。と言うのは、例えば羊毛やコットン、スチールウールのような素材は、品種や商品によって弾力も厚みも全然違うため、それに対して一律に何mmと決める事ができませんし、研究者や製作者によってもかなりのバラつきがあるからです。
ですので、とにかく極端に薄すぎたり厚すぎたりしない、また詰め込みすぎて無理やり潰すように入れる事さえなければ、基本的には金属・非金属素材が層になってさえいれば大丈夫だと思います。ただし、同じ層の中で薄いところがあったり厚いところがあったりするムラはよくないので、なるべく均一な厚みになるように素材を重ねる事と、フレームの中に隙間(上下左右の隙間、メッキ鋼板で蓋をしたときの隙間)ができないようにしっかり詰め込んでください。メッキ鋼板で蓋をするとき、少しくらい押し込んで蓋をする程度なら問題ありません。
最初の切り出したコットンの写真をご覧になれば分かりますが、私が今回使用したコットンはふんわり感が半端ないので、一見厚いように思えても実際はかなり薄いものです。写真の5層の倍、10層が9cmのフレームに無理なく収まっています。

必要な数だけ層を作ったらアキュムレーターのもっとも内側となる、亜鉛メッキ鋼板で蓋をします。

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フレームサイズに切り出された亜鉛メッキ鋼板と10層の内層

亜鉛メッキ鋼板は隣町の業者さんで購入しカットもしてもらいました。サブロク (914mm×1829mm)の0.5mm厚がカット代込みで1枚あたり税込み¥4,000で、このサイズから30cm四方の板が18枚取れますので、今回のサイズの小型アキュムレーターなら3個作れる計算です。この厚みなら金切りバサミで余裕で切れますので、近くによい業者さんがない場合は通販を利用して購入し、金切りバサミでサイズを合わせる事になりますが、シャーリングで切断する業者さんと違って、どうしても切断面は汚くなってしまいます。

いずれ鋼板を取り外して内部のメンテナンスや、素材の変更などをする可能性がある場合、取り付けにはネジを使用します。その場合は事前に鋼板に下穴と、木材が割れないようにフレーム側にもドリルで下穴を開けておく必要があります。釘の場合は0.4~5mmの鋼板ならトンカチで打ち込めば簡単に刺さり、またネジのようにフレームに下穴の必要もなく(太い釘では必要です)、また頭もほとんど飛び出ないので見た目もスッキリしますが、取り外しはしない事が前提になります。ただ釘は慣れないと打ち込む瞬間にズルッとなってガンッ!オゥフッ!となる可能性も高いので、こちらの場合も鋼板には小さい下穴を開けておいた方が作業しやすいです。もちろんネジも釘も鉄もしくはステンレス製を使ってください。

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釘打ち用の穴を開けた亜鉛メッキ鋼板を乗せるとこんな感じ。10層が無理なく収まります

蓋をするときはフレームと鋼板の間に素材が挟まらないよう、ヘラのようなもので少しだけ奥へ素材を押しやりながら固定すると綺麗に収まります。今回は長さ19mm、太さ1.4mmのステンレス釘を打ち込んで蓋をしました。

あ、それとネットで製作動画などを見ていると、フレームの1番底はMDF自体が非金属素材なのだから、MDFと触れる面に入れる素材は他の層に比べて少なくて(薄くて)いい、また層の終わりは金属素材の亜鉛メッキ鋼板で蓋をするのだから、最後はスチールウールの層を入れる必要はない、と思っている方もいるようですが、MDF側も同じように非金属素材を入れ、また亜鉛メッキ鋼板側もしっかりスチールウールを入れてください。層の素材自体に鉄板や亜鉛メッキ鋼板を使っている場合は2重にする必要はありません。

ささ、この辺りから、シェラックはムラになったし頑張ってまとめたアキュムレーターの記事はあまり読んでもらえないし、もう早く記事を書いて終わらせたい一心で写真を撮り忘れてしまいましたが、とにかく内層を詰めて亜鉛メッキ鋼板で蓋をした6つのフレームが完成しました。


作業5-組み立て

そしたら、このフレームを箱型に組み立てます。
組み立てにもいろいろやり方が考えられますが、今回はもっとも単純で安上がりな金具を使った方法で組み立てます。外装部分に金属を使用するのはオルゴンが放射されてしまいそうでダメなように思うかもしれませんが、金具の取り付け部分はオルゴンの吸収が弱い(逆に言えば金属からの放射も少ない)木材部分を利用する事と、面積も小さく内層の側面に当たるため、問題はありません。実際ディメオ博士のアキュムレーターにも海外の業者さんのアキュムレーターにも補強用や扉の兆番などに金具が使われています。

で、今回は出費を抑える事を考え、近所のホームセンターでひとつ29円で販売されていた建材の鉄製L字アングルを購入しました。アングルにも様々な素材、形、厚みがあるので、鉄及びステンレスである事を確認して好みのものを使ってください。アングル以外にも組み立てに利用できる金具はありますから、お金さえ掛ければ例えばワンタッチでバラす事が可能なタイプなんかもできます。また金具を使わず木材で組み立てる事もできますので、この辺りも好みに合わせて工夫してみてください。

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組み上げる際は、まず左の画像のように左右と上下のフレームを合わせ、動かないように誰かに押さえてもらうか、ヒモなどで固定します。このとき、左右のフレームは上下のフレームの中に5mmほど重なるように(上の画像右を見てください)して固定します。こうすることで隙間を減らす事ができ、強度も高くなります(重なることを考慮し、上下のフレームに鋼板で蓋をする際は釘打ちの位置を内側に5mmずらしています。釘なのでネジに比べて頭は低いですが、それでもフレームと重なってしまうと隙間が空く原因になります)。この状態でアングルで固定していきます。今回は上と下にアングルを2個ずつネジ留めしました。

アングルをネジ留めする際は、アングルを所定の位置に合わせたあと、いきなりネジ留めするのではなく、錐でアングルのネジ穴の中心を狙ってフレームに軽く穴を開けて(あまり深く広く開けすぎるとネジが利かなくなってしまいます)目安を付けてから、そこへネジを刺して締めていくとズレが少なく留める事ができます。また穴を開けておくことでネジによる木材の割れも防げます。

この段階から各フレームの歪み(直角、水平が出ていない、厚みが均等でない等々)があると問題が発生してきます。こちらを合わせればあちらが合わない、あちらを合わせればこちらが合わない、といった感じで隙間ができてしまうわけです。内層も入れメッキ鋼板で蓋をしてしまった状態のフレームでは大きな修正ができないので、本来であればフレーム枠が完成した段階で1度、組み合わせて確認してみるのがベストです。あまりひどい歪みはあきらめて、力任せに無理やり押し付けたりしないでください。そこから割れます。多少、隙間があってもアキュムレーターとしては問題ありません。

んで、左右と上下のフレームをアングルでネジ留めしたら、今度は背面のフレームを取り付けます。背面のフレームを取り付けるまでは先ほどネジ留めしたフレームはとても不安定なので、あまり力を掛けるとメキメキメキィ~ッ!とネジごと木材が割れますから注意してください。下の画像が背面までアングルで取り付けた状態です。

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画像をよくご覧になっていただければ分かりますが、背面のフレーム(扉のフレームもそうです)は側面のフレームより上に5mmほど飛び出ていて、下側も5mmほど飛び出ています。これが最初にフレームを紹介したとき2つだけ1cm長く作った理由です。左右のフレームは内側に5mmほど入れて取り付けていますから、背面と扉のフレームを1cm長く作っておけば、取り付けたときに上下左右それぞれにフレームが5mmずつ重なる事になって、余計な隙間を減らせます。
背面までアングルを取り付ければ強度が出ますので、待ちあげたり押したりしたくらいでは、もう壊れません。あとは最後の扉を取り付けます。

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留め金具や蝶番は外付けなので、アングルの取り付けと同じようなものですから、とくに説明の必要はないと思います。鉄かステンレス製であればお好きなものを使ってください。ただし蝶番は耐えられる重さが決まっていますから、あまり小さなものだと重さに負けて下がってきてしまうので、フレームの大きさ、重さを考慮してサイズを決めてください。ちなみに上の写真の留め金具(掛け金)は本来、このような角に取り付けるタイプではないので、扉側のフレームの一部を削って入れています。

んで、最後にキャスターの取り付けです。今回、私は足は旋盤で自作するつもりで製作を進めていたので、まったく何も考えておらず、最後の段階になってやっぱもう面倒だしキャスタァ~と変更したため、かなり無理がある(20mm厚のフレームの角にM8の鬼目ナットを捻じ込む)事になってしまいましたが、もう少し余裕を持った方がいいです。じゃ下で説明します。

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左の画像、上にあるのが鬼目ナット(Eタイプ)と呼ばれる、木材に捩じ込んでボルトを締める事ができるようにするための部品です。下のキャスターのボルトのサイズに合った鬼目ナットを使います。
右の画像、ドライバーとドリルで鬼目ナットを入れる下穴を開け、そこにドリルの上にある六角レンチを使ってグルグル穴に鬼目ナットを捩じ込んでいきます。鬼目ナットの下穴サイズは検索すれば分かりますので、適切なサイズの下穴を開けてください。

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上の画像、左が鬼目ナットを捩じ込んだところ、左がそこへキャスターのボルトを締め付けたところです。先ほども書きましたが、元々キャスターを入れる予定ではなかったため、こんなぎりぎりの場所に入れてしまっていますが、もっと余裕を持って捩じ込めるように、補助の木材を外壁の内側に入れて、そこへキャスターを取り付けた方がいいです。こんなぎりぎりに穴開けや鬼目ナットを入れたりすると、木材が割れる可能性が高いですし、キャスターが何かのショックを受けたときにも割れやすいです。今回は鬼目ナットを捩じ込む前にエポキシ接着剤を入れて少し補強しておきました。

これで1番上の画像の状態になりました。はい完成です。


お     わ     り




あと少し気がついた点を書いておきます。
5層と10層のアキュムレーターを羊毛と鋼板、コットンとスチールウールと素材を変えて製作してみましたが、作りやすい素材という点では、それぞれコットンと鋼板が楽でした。コットンも鋼板も一定の厚さの広い面積の素材が販売されているため、同じ形に切り出したものをどんどんフレームに入れていくだけで層にできるからです。
一方、羊毛とスチールウールはフレームに合わせて切り出しながら、層を均一になるように自分で調整しながら層を重ねていく必要があるため、とにかく手間が掛かります(その他の羊毛の欠点として洗浄で取り切れなかったウ○チ的な色彩を放つ謎の物質が少々残っている事がある点も)。
となるとコットンと鋼板の組み合わせがもっとも楽というわけで、作業の効率化が必要な海外の業者さんは、実際この組み合わせで販売しているところも多いのですが、層に鋼板を使用すると、とにかく重量が無駄に重くなり過ぎるという点が非常にネックなので、面倒であっても金属素材には効果的かつ非常に軽いスチールウールを使った方がいいと思います。鋼板で層を作った5層のアキュムレーターは持ち運びを考えるとウンザリしますが、スチールウールを使った方は倍の10層でも楽に持ち運びできます。

あ、ただし、スチールウールはものすっごい錆びやすいので、海に近い地域に住んでいる方や、またあまり精密に加工できない上に野外での使用も考えているような場合は、水気を帯びるとあっという間に錆びてボロボロになりますので、重くても亜鉛メッキ鋼板にした方がいいと思います。また手のひらに汗をかきやすい人は、その状態でスチールウールに触るとそこから錆びますから、製作中は手袋をした方がいいです。

最後に材料費。
MDFやメッキ鋼板のように大きい板から切り出したものもあるので正確ではありませんが、全部で1万円ちょっとくらいだと思います。

ぁは~ん、こんなところですかねー。
それでは後はたっぷり実験して楽しみますか~。

それではさようなら~♪


プロフィール

TBar Row

Author:TBar Row
怪しげな装置の自作とウエイトトレーニングが好きです。
プロフ写真はamira_aさんからお借りしました。
メール ins_herua@yahoo.co.jp

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